[2012年03月13日]

春風や堤長うして家遠し

与謝蕪村(1716~83)

春風が春の季語。春の風、春大風も同意の季語です。
暖かくてのどかな春の柔らかい風を言います。春になると温和な風とともに疾風もときに吹きすさびます。とくに春風と言った場合は駘蕩としたのんびりした風です。
この句は、蕪村の試みた一種の新しい長詩、和詩篇「春風馬堤曲(しゅんぷうばていきょく)」18首の中に収められています。春風の中を故郷への道である毛馬の堤を行く情趣を歌った歌曲の意味です。中国風の署名では、「蕪邨」。
蕪村の句は、特に春の句が圧倒的に面白く感じます。春風の中を長い土手をゆらゆらと家へ帰る作者の顔が浮んできますね。
作者よさ・ぶそんの紹介は、2005年2月19日を参照。
(出典:日本古典文学体系「蕪村集、一茶集」岩波書店、1959年刊)
・寒くなったり暖かくなったり、冬の季語の三寒四温のような天気です。なかなか本当に暖かくなりませんね。

投稿者 m-staff : 2012年03月13日 10:12

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