[2012年04月17日]

春の夜や心の隅に恋つくる

吉川五明(1731~1803)

春の夜が春の季語。春夜、夜半の春も同意の季語です。
春のおぼろげに霞んでいる夜は、どことなく艶っぽい感じがしますね。そのために物思いにふけることが多く、ここではふと心の隅に恋が芽生えてくると詠っています。「恋つくる」は、あくまで想像での恋で、実際の恋ではありません。この句はイメージ豊かな表現をしていますね。これは現代にも通ずるものがあると思います。
作者きっかわ・ごめいは、秋田の生まれ、秋田藩御用商人を務める富裕な商家に育ちました。江戸中期の俳人。芭蕉の俳諧で開眼し、やがて蕪村に呼応して蕉風復活運動をすすめ、秋田蕉風の祖となります。しかし、最も影響を受けたのは蕪村です。
(出典:村上 護著「きょうの一句」新潮文庫、2005年刊)
・アマゾンが日本で電子書籍市場に本格的に進出。面白くなりそうですね。小規模出版社が活路を見出せるかが焦点。

投稿者 m-staff : 2012年04月17日 10:14

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