[2012年04月21日]

桜草灯下に置いて夕餉かな

富田木歩(1897~1923)

桜草が春の季語。プリムラも同意の季語です。
丘陵にこの花が咲いていると桜のじゅうたんのように見えますね。
桜草は、さくら草科の多年草。全国の山川、高原の湿地に自生しています。花茎の先に紅紫の花を数個咲かせます。プリムラと呼ばれるセイヨウサクラソウは、花色が白、紅、黄、紫など多くの種類があり、サクラに似た花をつけるのでこの名前があります。
この句の作者は東京本所向島の生まれ、病で歩行不能の生活を送りました。下町の生活に根ざした境涯俳句を作りました。
この句の桜草は、食卓の灯下において、さて夕餉にとりかかるという日常の一風景をしみじみと詠っています。
作者とみた・もっぽの紹介は、2005年7月28日を参照。
(出典:角川春樹編「合本現代俳句歳時記」、2004年刊)
・あと100日を切って、ロンドンオリンピックに出場する選手が次々と決まっています。楽しみですね。

投稿者 m-staff : 2012年04月21日 11:05

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