[2012年05月14日]

薔薇よりも淋しき色にマッチの焔

金子兜太

薔薇が夏の季語。西洋薔薇、さうび、しやうび、ばらも同意の季語です。
薔薇は、古代ギリシア、ローマ時代から作られて、現在は世界中で栽培されています。品種は多く5,000から6,000種とも言われ、毎年新種が発表されています。洗練された美しさは園芸の世界では王様と言われ、大輪、中輪、房咲き、つる性など多種多様です。よい香りがして香水にも利用されています。薔薇は西洋で開発されていることから西洋薔薇といいますが、東洋の野生種との交配がなければ現在の薔薇は生まれませんでした。日本では改良種が次々と生れています。
この句は、マッチの焔が真紅の薔薇よりも淋しい色に見えると詠っています。その違いはどこにあるのでしょうか。同じ赤でも静かに留まっている赤と動いている赤、動いているほうが先に消えます。
作者かねこ・とうたの紹介は、2005年1月27日を参照。
(出典:石 寒太編「よくわかる俳句歳時記」ナツメ社、2010年刊)
・さあ、窓を開けて5月の薫風をいっぱいに吸いましょう。

投稿者 m-staff : 2012年05月14日 09:29

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