[2012年05月22日]

薫風や本を売りたる銭のかさ

内田百閒(1889~1971)

薫風が夏の季語。風薫る、薫る風、風の香も同意の季語です。
水の上や青葉、若葉を渡ってくる風の匂うような感じを「風薫る」といいます。青嵐よりもやわらかく爽やかに感じます。
掲句の前書きには「辞職先生ニ与フ」とありますが、何のことは無い百閒が1934(昭和9)年に法政大学を辞職したことを言っています。けれども他人事のように銭にこだわるそぶりを見せるのに俳句味がありますね。
作者の気質は相当なへそ曲がりですから諧謔性があって面白い表現になっています。
作者うちだ・ひゃっけん紹介は、2012年4月18日を参照。
(出典:阿部誠文著「輝ける俳人たち」邑書林、1996年刊)
・金環食、東京スカイツリー開業とビッグイベントが続きますね。今日はイチローとダルビッシュの第2ラウンド、楽しみです。

投稿者 m-staff : 2012年05月22日 09:37

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