[2012年05月25日]

新茶汲むや終りの雫汲みわけて

杉田久女(1890~1946)

新茶が夏の季語。走り茶、古茶、ひね茶、茶詰、試みの茶なども同意の季語です。
新茶の季節です。青々とした独自の香りが夏を感じさせてくれます。昨年は放射能汚染の影響で狭山茶などが被害を受けました。
毎日、当たり前のように飲んでいるお茶ですが、美容や健康に欠かせないビタミンCや抗菌効果のカテキン、脳の老化防止に役立つテアニンなどが含まれて居ます。
この句は、きゅうすからお茶碗に汲む新茶の雫の落ちる様子が見事にとらえられていますね。手元が見えるようです。
さて、松本清張に1952(昭和27)年の作品で、杉田久女をモデルにした「菊枕」という短編小説があります。「菊枕」は、高浜虚子が久女を「ホトトギス」同人から除名処分にした一件をヒントに描かれています。小説の中で一片の久女俳句も登場しませんが、彼女の自尊心と狂乱ぶりが冷徹に描かれていて凄みを感じさせます。
作者すぎた・ひさじょの紹介は、2005年1月26日を参照。
(出典:角川春樹編「合本現代俳句歳時記」、2004年刊)
・今読んでいる、杉山隆男著「日本封印」(小学館、2000年刊)の上巻の「中大路三等空佐」は、下巻では「中小路三等空佐」と登場人物の名前が違っているのを発見。初歩的なミス。

投稿者 m-staff : 2012年05月25日 09:41

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