[2012年06月11日]

おしなべて夏草となり哀れなり

伊藤柏翠(1911~99)

夏草が夏の季語。夏の草、青草も同意の季語です。
夏に生える草でその勢いはすさまじいものがあります。刈っても刈っても生い茂ってきます。「万葉集」や「古今集」なども古典では「夏草」は繁く生い茂る意味合いから「繁く」、「深く」にかかる枕詞になっています。芭蕉の「夏草や兵どもが夢の跡」がよく知られていますね。
この句の作者は「ホトトギス」の重鎮、福井県の三国で「花鳥」を主宰しました。「おしなべて」人も草も、何やかにやあってもいずれは枯れて地上からは消えてしまいます。夏草を哀れと言い切っていて共感を呼びますね。
作者いとう・はくすいの紹介は、2008年5月14日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)
・新聞休刊日はインターネットを利用して、いつもは見たことも無いような新聞を検索しています。例えば「道新」など。

投稿者 m-staff : 2012年06月11日 09:48

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