[2012年06月15日]

ほととぎす啼くや湖水のささ濁り

内藤丈草(1662~1704)

ほととぎす(時鳥)が夏の季語。子規、不如帰、初時鳥、山時鳥なども同意の季語です。
ほととぎすは、「啼いて血を吐く」などといわれるようにつんざくような鋭い声に魅了されますね。
ほととぎす科でかっこうやつつどりよりも小型で、昼夜を問わずにキョキョと啼き、これが「特許許可局」と聞こえるとよく言われます。
この句の「湖水」は、琵琶湖のこと、五月雨で少し濁っている状態です。その朝、鋭く啼き過ぎてゆくほととぎすがいます。そして、そのあとの静寂。湖はもとの静けさに戻っています。動と静の対比が見事ですね。
作者ないとう・じょうそうの紹介は、2010年6月15日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」講談社、1995年刊)
・お葬式の準備で府中にいます。

投稿者 m-staff : 2012年06月15日 09:22

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/4033