[2012年06月20日]

あぢさいの藍をつくして了りけり

安住 敦(1907~88)

あぢさい(紫陽花)が夏の季語。てまりばな、よひら、七変化も同意の季語です。
紫陽花の季節は、梅雨の時期で、雨の中に一杯咲いています。今年は身内に不幸があって特に悲しく見えます。
紫陽花は、花期が長く、秋になっても咲いているのは秋紫陽花と言っています。鉢植えの矮性種は逆輸入された西洋種でハイドランジアと呼ばれています。
ユキノシタ科の落葉低木。本州の海岸に自生する額紫陽花が改良されたものです。花の色は緑白色から淡紅空色などへ変化するので七変化ともいわれます。また、萼が花に見えるので、しひろともいわれます。学名のオタクサは、フォン・シーボルトの日本妻の名前、お滝さんを偲んで付けられました。
この句は、見たそのままですね。紫陽花の藍色を「藍を尽くす」と表現することに新鮮味を感じます。藍は愛に通じます。
作者あずみ・あつしの紹介は、2005年2月28日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」河出文庫、1989年刊)
・台風4号はけたたましく北東に過ぎてゆきました。5号が台湾近くから日本をうかがっています。

投稿者 m-staff : 2012年06月20日 09:43

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