[2012年06月30日]

いまやもうまぶた開かず未草

榊原風伯

未草(ひつじぐさ)が夏の季語。睡蓮も同意の季語です。
未草は、スイレン科の多年草。暖かい地方の沼や池に自生しますが、観賞用に庭園などに栽培されています。切れ込みのある丸い葉とともに淡紅色、白、黄色などの花を水面に開きます。すいれんは漢名。和名ひつじぐさは、日本の野生種で未(ひつじ)の刻(午後2時)に開花するということから付けられましたが、実際にそのようなことはありません。
今月14日に姉の旦那、義兄が85歳で亡くなりました。また、
2005年6月10日には、連れ合いの母が亡くなっております。この句はその時に作りました。6月は水の季節です。未草には、静謐な雰囲気と清楚な印象があります。
今日は、大払い、夏越祭。
(出典:俳誌「炎環」、2005年8月号より)
・今日で6月も終り、今年の上半期は大事な人たちが次々と亡くなりました。そのようなめぐりあわせなのでしょうか。

投稿者 m-staff : 2012年06月30日 09:43

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