[2012年07月17日]

撫子や狂はば老も聖童女

福田蓼汀(1905~88)

撫子(なでしこ)が夏の季語。大和撫子、河原撫子、浜撫子高嶺撫子なども同意の季語です。
いまや撫子は、女子サッカーの「なでしこジャパン」として定着していますね。古くから大和撫子の名前がありました。
ナデシコ科の多年草。各地の日当たりのよい山野や河原に咲いています。茎の高さは30センチあまり、葉は白緑色で長細く、節から対生します。秋の七草の一つですが、夏ごろから淡紅色の五弁花を枝咲きに開きます。花弁のふちが糸のように裂けており、可憐にしてたおやかなたたずまいを見せています。
この句の対象は認知症でしょうか。なかなか句にするのが難しいと思われます。若いときは大和撫子と呼ばれて美しくあったひとが老いて自分の名前も忘れていますが、それも作者に言わせれば聖童女に見えるという複雑な仕立てになっています・
作者ふくだ・りょうていの紹介は、2005年3月10日を参照。
(出典:青柳志解樹編「俳句の花・下巻」創元社、2008年刊)
・富士山の頂上付近に雪渓が見えます。夏になってもなかなか雪が融けずに大きく残っていて涼しさを感じます。

投稿者 m-staff : 2012年07月17日 09:44

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