[2012年08月01日]

蟻の道雲の峰よりつづきけん

小林一茶 (1763~1827)

蟻の道が夏の季語。蟻、山蟻、蟻の門渡り、蟻の塔、蟻塚なども同意の季語です。
蟻は蜂と同類、羽は消滅して歩きます。1年中見られますが、夏に一番活動をしますね。土の中や腐った木の幹に巣を作ります。女王蟻一匹と生殖のための雄は巣から動かず、他の働き蟻は穴を掘り、餌を運び、幼虫の世話をします。分業をしていて全体で数千匹の大集団になります。
この句の雲の峰は、入道雲のこと。眼の下には延々と長く続く蟻の行列が見えます。小さな蟻と大きな雲、黒と白の対比が見事ですね。江戸時代においてとらえた俳句の斬新な視覚が素晴しい効果を生んでいます。
作者こばやし・いっさの紹介は、2006年2月2日を参照。
(出典:石 寒太編「よくわかる俳句歳時記」ナツメ社、2010年刊)
・猛暑お見舞い申し上げます。まだエアコンを使っていません。ロンドン五輪のテレビ映像を見ながら涼んでいます。

投稿者 m-staff : 2012年08月01日 09:47

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