[2012年08月26日]

地の果てに地の塩ありて蛍艸

山本健吉(1907~88)

蛍艸(ほたるぐさ)が秋の季語。露草、月草、青花、帽子花も同意の季語です。
蛍艸は露草の別名で、夏の間から咲き始めますが、俳句では秋の季語になっています。つゆくさ科の1年草。道端や荒地などどこででも見かけますね。高さは30~50センチほどで葉は笹形をしています。藍色の花弁に黄色いおしべの対照で可愛い花を咲かせます。よく知られた花は、全国各地で様々な名前があります。古名のつゆくさは、着き草の意味で花の汁で布を染めたからといわれています。青花は花の色から来ています。
この句の前書きに「原城址」とあります。地の果ての九州の島原で多くの切支丹が殉教しました。「地の塩」は聖書の中の言葉。神を信じる者は塩のように人の心の腐敗を止めるという意味です。季語の蛍艸がまことに効いていますね。
作者やまもと・けんきちの紹介は、2010年9月5日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」講談社、1995年刊
・昨晩は武山駐屯地での花火大会、テレビでは秋田県大曲の日本一の花火大会を中継していました。夏も終わりです。

投稿者 m-staff : 2012年08月26日 09:54

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