[2012年08月31日]

大野分電車乗客寡黙なり

榊原風伯

大野分(おおのわき)が秋の季語。野分、野わけ、夕野分、野分晴、野分立つ、野分中、野分後、野分雲なども同意の季語です。
昔は、台風という用語が無かったので、草木を吹き分ける秋の強風を野分と言いました。与謝蕪村に次の句があります。
鳥羽殿へ五六騎急ぐ野分かな  蕪村
京都の白河・鳥羽上皇の離宮を鳥羽殿と言います。野分の中を騎乗した武士らが鳥羽殿へ向けて走っている光景が浮んできますね。
この句は、10年前、東京・山手線の新橋駅付近での実景です。止ったままの電車の中で大風にじっと黙って耐えている作者と乗客の姿を想像してくださいね。
今日は、二百十日。立春から数えて二百十日目にあたる日。大風が起りやすい日です。
(出典:「炎環」2002年12月号より)
・アメリカではアイザックと言うハリケーンが猛威を振るっているようです。日本でも風速70メートルのスーパー台風が話題になっています。

投稿者 m-staff : 2012年08月31日 10:12

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