[2012年09月02日]

おほぜいのそれぞれひとり法師蝉

成田千空(1921~2007)

法師蝉が秋の季語。つくつくぼうし、つくつくし、寒蝉(かんせん)も同意の季語です。
朝から晩まで毎日せっせと鳴いています。鳴きつくすといった風情です。立秋の頃から晩秋までよく聞かれる秋の蝉の代表選手。小型で羽は透明にして体は緑がかった黒模様。
鳴き方は、ジュジュジュ、オーシーツクツク、ツクツクオーシイ、ジーと4つの鳴き方をします。それを「筑紫恋し」などと聞こえたりしますが、昼間に鳴く蝉です。
この句は言い得て妙ですね。確かに、人間も同じく「群集の中のひとり」です。この声が聞こえなくなると本格的な秋がやってきます。
作者なりた・せんくうの紹介は、2006年3月28日を参照。
(出典:石 寒太編「よくわかる俳句歳時記」ナツメ社、2010年刊)
・昨日は8月18日以来の雨が降りました。草木がほっとしています。

投稿者 m-staff : 2012年09月02日 09:47

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