[2012年09月16日]

新蕎麦や着慣れしものをひとつ着て

石川桂郎(1909~75)

新蕎麦が秋の季語。走り蕎麦も同意の季語です。
9月や10月ごろになると、秋蕎麦の走りが蕎麦屋さんに出てきます。まだ十分に熟していない少し青みを帯びている蕎麦を早めに刈り取って、その粉で打った生蕎麦を新蕎麦あるいは走り蕎麦として賞味します。一般には蕎麦は初冬に刈り取るのが普通です。走り蕎麦は走りの珍味で京都や大阪ではないと言います。
この句は、新蕎麦が出たと言うのを聞いて、普段着で近くのお蕎麦屋さんに出かける蕎麦好きの作者の興奮が伝わってくるようですね。普通は言わない「着慣れし物」という言い方を面白く感じました。
作者いしかわ・けいろうの紹介は、2006年2月8日を参照。
(出典:角川春樹編「合本現代俳句歳時記」、2004年刊)
・台風16号の影響でしょうか、風が強くなってきました。雨も降っています。3連休にお出かけの皆さん、ご注意ください。

投稿者 m-staff : 2012年09月16日 09:46

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