[2012年09月18日]

鶏頭のくれなゐ黒をきはめたる

澤木欣一(1919~2001)

鶏頭(けいとう)が秋の季語。鶏頭花、鶏冠、からあゐなども同意の季語です。
鶏の鶏冠(とさか)のような色をした花が薄暗い夕方に花壇の中に立っていると一瞬ドキッとしますね。
この花は、秋の初めごろから茎の先端が鶏冠のようになり、その下に小花が群れて咲きます。色は赤や紫赤が中心ですが、黄、だいだいなどがあります。一見、美しくまたときにはしつこく見え、暗く感じます。庭に植えたり切花にしたりします。
この句は、鶏頭の赤色が時間の経過とともに黒ずんでいる様子を伝えています。赤から黒へ、スタンダールの「赤と黒」のようですね。
作者さわき・きんいちの紹介は、2005年3月8日を参照。
(出典:角川春樹編「合本現代俳句歳時記」、2004年刊)
・このところ雨がよく降るようになりました。しかし、残暑の厳しい日が続いています。

投稿者 m-staff : 2012年09月18日 09:32

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