[2012年09月22日]

秋雨や夕餉の箸の手くらがり

永井荷風(1879~1959)

秋雨が秋の季語。秋の雨、秋黴雨(あきついり)、秋りん、後の村雨なども同意の季語です。
今年は夏から秋にかけて天気が良く、豊作の予報が出ています。しかし、普段の秋は雨が多く、9月の中旬から10月にかけて長雨が続きます。ちょい寒むのさびしい感じの時期です。
この句は、孤独感が一杯です。独り者が自炊をしていて、夕餉の箸もままならずに暮している様子がうかがえます。「手くらがり」は、手のために光がさえぎられて暗くなっていることを言います。この言葉でいっそう孤独な作者の心のうちが見えてきますね。
今日は、秋分の日、彼岸の中日。
作者ながい・かふうの紹介は、2005年1月8日を参照。
(出典:ドミニック・ローホー著「人生で大切なことは雨が教えてくれた」
幻冬舎、2012年刊)
・今朝は、曇っていてちょっぴり涼しく感じられます。昨晩は賑やかだった虫たちの声はしていません。

投稿者 m-staff : 2012年09月22日 08:49

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