[2012年09月24日]

妻たちの旅はじめてのいわし雲

和知喜八(1913~2004)

いわし(鰯)雲が秋の季語。鱗雲、鯖雲も同意の季語です。
巻積雲のことで、小さな雲のかたまりが小石のように並び集り、小波のようで白く浮んでいます。高空に出て、鰯が群れるように見えるので鰯雲、鱗のように見えるので鱗雲、鯖の斑紋のように見えるので鯖雲などと呼ばれています。雨になりやすく鰯が良く取れると言われています。秋を代表する美しい雲です。
この句は、子育ての一段落した女性たちがグループでどこかの温泉地へ出かけたのでしょうか。空には鰯雲がかかっています。そのような経験は、妻たちも夫たちも始めてのこと。日常のささやかな一こまが句に詠われています。私のところでもて連れ合いが友達と軽井沢へ出かけています。不安はありません。
作者わち・きはちの紹介は、2007年2月27日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」講談社、1995年刊)

投稿者 m-staff : 2012年09月24日 18:57

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