[2012年09月28日]

白桃や他力の海のひたひたと

橋 閒石(1903~92)

白桃(はくとう)が秋の季語。桃の実、水蜜桃、ネクタリン、冷し桃も同意の季語です。
桃は、夏から秋にかけて果物屋さんの店頭に並びます。晩生種の白桃や水蜜桃は、甘美な果肉と滴るような果汁で多くのファンがいます。白桃は、銀色の密毛の薄い外皮をはがすと豊かな熟れた果肉は甘く、種の周りの肉は紅色で美しく、日本の主産地は岡山県です。「桃栗3年」と言われてかなりの収穫があります。我が家でもこのところよく食しています。
この句のポイントは「他力の海」ですね。海は、海そのものに意志はありません。大いなるものに操られています。目に見えない宇宙の何かがなす行為と言えるでしょう。自分の力ではどうしようもない「他力」が「白桃」「ひたひた」という言葉により、他力の海は日常の海にそのものとして現れてきます。
作者はし・かんせきの紹介は、2005年5月4日を参照。
(出典:柳川彰治編著「私の好きなこの一句」平凡社、2012年
刊)
・台風18号の余波で強烈な風が吹きまくっています。この後は台風17号が大きく迂回して日本列島にやってきます。厳戒警報。

投稿者 m-staff : 2012年09月28日 09:21

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