[2012年10月03日]

肌寒と言葉交せばこと足りぬ

星野立子(1903~84)

肌寒(はださむ)が秋の季語。肌寒き、はた寒も同意の季語です。
秋もだんだん深くなると冷気が肌に寒々と感じられるようになります。仲秋も過ぎると、朝晩は気温も下がり、夜の寒さはもとより、昼間でも寒さを感じられるようになりますね。寒暖の繰り返しで少しずつ冬に近づいて行きますね。
「新古今集」、藤原基俊の歌
秋風のやや肌寒く吹くなべに荻の上葉の音ぞ悲しき
「なべ」は「苗」のこと。
この句は、すんなりと日常の挨拶を詠っています。言葉を交わすべき人と行き逢えば、必ず時候の挨拶から始まります。その一風景が浮んできますね。
作者ほしの・たつこの紹介は、2005年2月9日を参照。
(出典:角川春樹編「合本現代俳句歳時記」、2004年刊)
・アメリカンリーグ東部のヤンキース、西部のレンジャーズは
今日でリーグの優勝を決められるでしょうか。

投稿者 m-staff : 2012年10月03日 08:55

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