[2012年10月14日]

燕帰るわたしも帰る並の家

金子兜太

燕帰るが秋の季語。秋燕(あきつばめ、きえん)、帰燕、残る燕も同意の季語です。
春から夏にかけて市街地や村落で育った若い燕は、夏も半ばになるとそこから離れてしだいに郊外の河原の葦野原や海岸、湖沼などに集りだします。やがてここには子育てを済ませた親鳥たちも合流して、群れは数千、ときには数万の大群になり、まとまってはじめて日本を離れ、越冬地の台湾や東南アジアなどに向かって旅立ってゆきます。秋燕はまとまっていると賑やかで愛らしいものですが、帰る寂しさに包まれています。
この句は何とも可笑しく感じます。特に作者は自分の家を「並みの家」と表現するところにみそがあります。
作者かねこ・とうたの紹介は、2005年1月27日を参照。
(出典:石 寒太編「よくわかる俳句歳時記」ナツメ社、2010年刊)
・ヤンキースとタイガースのアメリカンリーグ優勝決定戦。先に4勝したほうがワールドシリーズに勝ち上がります。日頃は目立たない選手が突然ヒーローになることがあります。楽しみです。

投稿者 m-staff : 2012年10月14日 09:44

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