[2012年10月28日]

燈も秋と思ひ入る夜の竹の影

臼田亜浪(1879~1946)

燈(ひ)も秋と、が秋の季語。秋の燈、灯火親しむ、秋燈(しゅうとう)、燈火の秋も同意の季語です。
秋の夜に見られる燈火は、春燈の華やいだ気持ちとは違って、静かな思索のときをもたらします。秋になると一段と読書をする時間が増えます。
この句は、「秋の燈」と言わずに「燈も秋と思ひ」と詠っています。燈でさえも既に秋になったと肯定して自らに言い聞かせています。と同時に「思ひ入る夜」と対象を客観的にとらえています。作者は何を見ているのでしょう。それは「竹の影」です。これは作者自身が夜の竹と重なってしまうような錯覚を起こさせます。深みのある句ですね。
作者うすだ・あろうの紹介は、2005年5月31日を参照。
(出典:角川春樹編「合本現代俳句歳時記」、2004年刊)
・日本シリーズはジャイアンツがファイターズにまず1勝。伏兵のボウカーにピッチャーのコントロールミス。ワールドシリーズのジャイアンツもタイガースを相手に優勢です。

投稿者 m-staff : 2012年10月28日 09:58

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