[2012年10月29日]

痩馬のあはれ機嫌や秋高し

村上鬼城(1865~1938)

秋高しが秋の季語。秋高(しゅうこう)、天高し、空高しも同意の季語です。
この季語は、中国の詩「秋高くして塞馬(さいば)肥ゆ」(杜審言(としんげん)に由来しています。「塞馬」は、砦の馬のことで、中国北方の遊牧民族・匈奴(きょうど)の勇猛な心をうたっており、これが転じて秋空の澄みきった様子を言うようになりました。
この句は、天高くして馬肥ゆる秋にもかかわらず、びっくりするような痩せた馬を見た作者は自身にそれを重ね合わせて、その馬が不思議と上機嫌に見えました。それは「秋高し」の陽気のせいかもしれません。また、数々の試練の中に生きた作者の哀愁に満ちたプロフィールなのかもしれません。
作者むらかみ・きじょうの紹介は、2005年2月2日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」河出文庫、1989年刊)
・アメリカのデトロイトでは、気温6度の中で野球をやっています。それでもピッチャーは半袖、驚き。日米のジャイアンツが好調です。

投稿者 m-staff : 2012年10月29日 09:16

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