[2012年11月06日]

蟷螂の反りかへり見る冬近き

山口青邨(1892~1988)

冬近きが秋の季語。冬近し、冬隣、冬を待つも同意の季語です。
秋も終わりに近づくと、野原、野山、人里にも冬の兆しが漂い始めます。明日は立冬、冬が直ぐそこまで迫っています。寒く厳しい季節に向かうそこはかとない緊張を感じます。木枯らし1号が吹いて急に寒さを感じたり、あわててジャンバーを引き出したりしました。ストーブの用意をするのもこの頃です。
この句の蟷螂(とうろう、かまきり)は、冬も近くなると居丈だけさを失ってゆく姿を作者は「反り返へり」て冬の近づいてくるのを見ていると詠っています。確かに枯れる前の蟷螂は悲しげに見えますね。
作者やまぐち・せいそんの紹介は、2005年3月13日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」河出文庫、1989年刊)
・今日は冷たい雨が降っています。かすかに遠雷が聞こえます。

投稿者 m-staff : 2012年11月06日 10:42

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