[2012年11月09日]

隙間風終生借家びととして

石塚友二(1906~86)

隙間風が冬の季語。ひま洩る風も同意の季語です。
18歳のときに上京して冬に一番感じたことは、空っ風と隙間風でした。それまでの北海道では、冬になるとストーブを焚いて部屋の中では半袖で暮していました。ところが東京では暖房が炬燵だけで、わずかな戸や障子、それに壁の隙間から吹き込んでくる風にとても困りました。部屋の中にいるものにとっては、とくに寒気が身にしみる嫌な風ですね。
マンションに住む前は32年にわたって一軒家に住んでいました。今はこの隙間風がないので大変助かります。
この句は、終生、借家住まいを余儀なくされている、作者のあっけらかんとしたたくましさを感じますね。
今日は、太陽暦採用記念日。1872(明治5)年のこの日、それまでの太陰暦をやめて太陽暦を採用することになりました。「天地明察」が映画公開中ですが、小説はとても面白かった。
作者いしづか・ともじの紹介は、2005年10月9日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」河出文庫、1989年刊)
・アメリカ大統領選挙と中国共産党大会が同時期に行われました。凄まじいの一言です。日本は弾き飛ばされそうですね。

投稿者 m-staff : 2012年11月09日 09:33

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