[2012年11月17日]

階段が無くて海鼠の日暮かな

橋 閒石(1903~92)

海鼠(なまこ)が冬の季語。海鼠突、海鼠舟、海鼠桶も同意の季語です。
海鼠は、世界に千種類あると言われています。日本では、そのうち5,60種が住むそうです。海底に棲息していて、砂泥を吸い込んでその中の原生動物や珪藻類を食べています。食用とされるのは真海鼠で、体の色によっては金海鼠、赤海鼠、黒海鼠、虎海鼠などがあります。肉は美味しいので「酢海鼠」にして食べます。茹でて干したものが海参(いりこ)です。腸は「海鼠腸(このわた)」、卵巣を「このこ」と言って珍重されます。
この句は、円筒状の不思議な姿から、海の底まで階段があったのなら、あのような姿にならなかったのになあ、と慨嘆しています。それにしても海鼠は面白い生物ですね。
作者はし・かんせきの紹介は、2005年5月4日を参照。
(出典:村上 護著「きょうの一句」新潮文庫、2005年刊)
・今日は横浜で句会、そのあと早い忘年会で一杯。

投稿者 m-staff : 2012年11月17日 07:58

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