[2012年11月27日]

言はねども晩年が見ゆ花八つ手

倉橋羊村

花八つ手が冬の季語。八手の花、花八手、天狗の羽団扇も同意の季語です。
八つ手は、一見、寡黙な花。うこぎ科の常緑低木。東北地方から沖縄までの海に近い山林に自生し、また庭木などで親しまれています。11月から12月にかけて、枝先に白色で球状に集った小花をたくさん咲かせます。地味に見えますが、レースのように透けた花序が華やかです。どのような場所でも育つ木ですが、日向に咲く花、日蔭に咲く花などその場所によって印象が変わってきます。
この句は、作者自身の一生に重ね合わせて、男の哀しみが伝わってきますね。
作者くらはし・ようそんの紹介は、2006年7月21日を参照。
(出典:村上 護著「きょうの一句」新潮文庫、2005年刊)
・今日は絶品の富士山。昨日の天気大荒れが嘘のようです。

投稿者 m-staff : 2012年11月27日 09:05

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/4205