[2012年12月01日]

あるきゐる母もしぐるるもののうち

長谷川双魚(1897~1987)

しぐ(時雨)るるが冬の季語。初時雨、山めぐり、朝時雨、夕時雨、小夜時雨、村時雨、時雨傘、時雨雲なども同意の季語です。
冬の晴れたり曇ったりしている空模様のときに、局地的にさっと降ってはさっと止む雨を言います。北西の季節風が山地に当たって吹き上がると空気が冷えて雲をつくり、雨を降らせます。したがって、山地や山沿いの地方でよく見られます。北国、または京都盆地の北山時雨が有名です。
この句は、1985(昭和60)年刊行の句集「ひとつとや」に収められています。作者自身の歩いている母もその場の情景としては、時雨るるものの道具の一つではないかと喝破しています。ここでは「母」だけが漢字でいっそう際立っています。
今日は、映画の日。
作者はせがわ・そうぎょの紹介は、2006年9月18日を参照。
(出典:平井照敏編「現代の俳句」講談社文庫、1993年刊)
・今日は調布、池袋へお出かけです。

投稿者 m-staff : 2012年12月01日 09:25

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