[2012年12月07日]

人工肛門のおなら優しき師走かな

秋元不死男(1901~77)

師走が冬の季語。極月、春待月、梅初月、三冬月なども同意の季語です。
陰暦12月の異称。語源については不明ですが、なんとなく人々が忙しく走り回る様子が伝わってきますね。
この句の人工肛門は、オストノミーのこと。直腸がんなどで肛門が排泄口の役割を果たさなくなったとき、下腹壁を開口して大腸の一部をつなぎ、排便口として設置するものです。
この句は、哀れな状態の自分自身をユーモアで包んだ快句ですね。ここまで客観化できたら最高です。師走の憂さも飛んでしまいますよ。
俳諧の極み。
1977昭和52)年刊の「甘露集」に所収されています。
今日は、大雪。24節気のひとつ。小雪より15日目。雨が寒気にこりかたまって雪になる日、と古人は言っています。
作者あきもと・ふじおの紹介は、2005年4月24日を参照。
(出典:大岡信著「新折々のうた1」岩波新書、1994年刊)
・今年の北海道は、爆弾低気圧で大荒れ。心配ですね。

投稿者 m-staff : 2012年12月07日 09:54

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