[2012年12月11日]

短日の日色に月をかかげけり

原 石鼎(1886~1951)

短日(たんじつ)が冬の季語。日短(ひみじか)、暮早しが同意の季語です。
今日の、横須賀の日の出は6時40分、日の入りは16時29分。
秋分を過ぎて冬に入ると昼の時間がしだいに短くなり、冬至に到って最短になり、夕闇がたちまちやってくるようになります。寒い1月末ごろまでは短日という感じが強くなります。日の暮れるのが早いと、人の気持ちや生活に影響を与えます。夜長が秋であるのに短日は冬とされています。春の日永、夏の短夜と同じ関係にあります。
この句は、冬の午後になると、日差しにも暮色の感じが早くなって、空には月さえ出てきて寒気がいっそう感じると詠っています。
同じ作者に次の句があります。
短日の梢微塵にくれにけり  石鼎
微塵は、極めて細かく、ごくごくわずかなことを言います。急速に、しかし少しずつ暮れて行く様子が伝わってきます。
作者はら・せきていの紹介は、2005年10月30日を参照。
(出典:石 寒太編「よくわかる俳句歳時記」ナツメ社、2010年刊)
・小沢昭一が83歳で亡くなりました。面白い存在でしたね。俳号は変哲、合掌。

投稿者 m-staff : 2012年12月11日 10:20

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