[2012年12月15日]

微笑が妻の慟哭 雪しんしん

折笠美秋(1934~90)

雪が冬の季語。新雪、根雪、六花(むつのはな)、深雪、細雪、雪の花、粉雪、積雪など多数の同意の季語があります。
今年は、日本海側で早、大雪が降っています。気象予測は大はずれ、スーパーコンピュータも形無しですね。
横須賀はまだ雪が降っていませんが、雪といえばこの句を思い浮かべますね。句集「君なら蝶に」昭和61年刊に所収されています。作者は新聞記者でした。俳句は、俳人高柳重信に師事し、「俳句評論」の編集に携わりましたが、筋萎縮性側索硬化症にかかり、全身の筋肉が不随になるという難病に襲われました。人工呼吸器でいのちを保ちました。そのような状態で何年も闘病して句を作り、句は夫人が書き取りました。
雪がしんしんと降っている夜の妻の「微笑(ほほえみ)が慟哭(どうこく)」のフレーズに心打たれます。
今日は、東京世田谷のボロ市。
作者おりがさ・びしゅうの紹介は、2012年1月18日を参照。
(出典:平井照敏編「現代の俳句」講談社文庫、1993年刊)
・今日は、外出。横浜のあざみ野で孫のピアノの発表会。

投稿者 m-staff : 2012年12月15日 10:02

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