[2012年12月16日]

ふりむけば障子の桟に夜の深さ

長谷川素逝(1907~46)

障子が冬の季語。冬障子、腰障子、明り障子、雪見障子なども同意の季語です。
日本の家屋は昔から紙と木の家と言われてきました。夏は湿度が高く、冬の寒気も厳しい日本の独特の発想です。冬の障子は、採光を和らげ、自ずから湿度を調節します。1年中あるものですが、これを冬の季語にした感覚はなかなかのものですね。
この句は、しんしんと深い冬の夜の感じをうまくとらえて、障子の季感を冬に決定付けたような感じがしますね。「桟」への目のつけどころはさすがですが、「ふりむけば」は不気味なほど鋭い視点です。
同じ作者に次の句があります。
しづかなるいちにちなりし障子かな  素逝
静寂の極みですね。季語が効いています。
作者はせがわ・そせいの紹介は、2005年10月1日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)
・衆院選挙、棄権したいと思いましたが、武山中学校へ投票に行きました。富士山が雪をかぶって悠然と見下ろしています。

投稿者 m-staff : 2012年12月16日 10:17

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