[2012年12月23日]

生あるものこの冬蝶に逢ひしのみ

福田蓼汀(1905~88)

冬蝶が冬の季語。冬の蝶、越年蝶、凍蝶(いてちょう)、蝶凍るも同意の季語です。
冬晴れの中で横須賀市西公園では、まだ黄色い蝶が飛んでいることがあります。弱々しげな姿に、頑張れと声をかけたくなりますね。
冬蝶は、冬に見かける蝶の意味で、種類を特定したものではありませんが、初冬の頃は、蜆蝶や紋白蝶、または紋黄蝶などが見られます。鮮やかにして静かな眺めですね。越年蝶は、紋黄蝶が早春に表れるためにつけられた名前で、実際にこれは普通の蝶と同じでさなぎで越年すると言われています。
この句は、荒涼とした冬野原で、生きているのは蝶のみという厳粛な光景に、心がしんと静まります。
今日は、天皇誕生日79歳。即位して24年目の年が暮れようとしています。
作者ふくだ・りょうていの紹介は、2005年3月10日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」河出文庫、1989年刊)
・年賀状を書き、投函し、この暮は高村薫著「新リア王」を読んでいます。青森県の政治と原子力の関係をよく調べて書いています。

投稿者 m-staff : 2012年12月23日 09:50

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