[2013年01月24日]

奥深きその情こそ寒づくり

西山宗因(1605~82)

寒づくりが冬の季語。寒造も同意の季語です。
寒づくりは、寒中の水で酒を醸造することおよびその醸された酒のこと。清酒の醸造は、11月から3月まで行われますが、とりわけて寒中の水を使って造った酒は、味が良く、長期間保存できると言われています。
酒造りは、今でも古風なしきたりが守られている世界です。江戸前期の宗因の時代には奥深く神への信仰が根付いていました。この句は、その心情を見事にとらえています。きっと素晴しいお酒が誕生したことでしょうね。
作者にしやま・そういんは、熊本県八代の生まれ。肥後八代藩士。八代城主加藤家に仕えましたが、同家改易で浪人になり、京都に移住しました。俳諧は50歳代で始め、大いに活躍しました。当時主流の貞門に反して軽妙自由な談林の一時代を作りました。芭蕉の先輩、西鶴は門人、談林派の祖として自由自在な句風を興しました。句集は「梅翁宗因句集」があります。
(出典:村上 護著「きょうの一句」新潮文庫、2005年刊)
・寒中に熱砂のアルジェリアを思いやっている毎日です。

投稿者 m-staff : 2013年01月24日 10:12

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