[2013年02月15日]

坐る余地まだ涅槃図の中にあり

平畑静塔(1905~97)

涅槃図(ねはんず)が春の季語。涅槃、お涅槃、涅槃会、涅槃像、涅槃絵、寝釈迦、涅槃寺なども同意の季語です。
陰暦の2月15日は、仏教で釈迦入寂の日です。この日は、暦の上でも重要視されていて、春の農事の取り掛かりの祭日としている地方が多く見られます。それぞれの地方では釈尊の命日であることから、ご馳走をこしらえて供えます。
この日、多くの寺院では、涅槃像を掲げて香華を供え、涅槃会を営み、民間では餅花を供物とします。涅槃像は、釈迦が沙羅双樹の下で入寂したときに、門下の大衆をはじめ、天地に生をうけた52類の衆生すべての愁嘆の有様を描いたもので、涅槃図、涅槃絵、寝釈迦とも言われています。涅槃は、梵語ニルヴァーナで吹き消すこと、消滅を意味します。
この句は、その涅槃図の中にも、まだ衆生にとって坐る場所がある、と断じています。釈迦は、そのもののことまで考えておられた、と表現しています。
作者ひらはた・せいとうの紹介は、2005年4月7日を参照。
(出典:角川春樹編「合本現代俳句歳時記」、2004年刊)
・どこでも寒いので電気を多く使っているはずなのに、「節電」のお触れは出ていませんね。どうなのでしょうね。

投稿者 m-staff : 2013年02月15日 09:45

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