[2013年02月17日]

佐保姫の砧をかくす舟の小屋

星野紗一(1921~2006)

佐保姫(さおひめ)が春の季語。
面白い季語ですね。これは春の野山の造化をつかさどる女神のことで、秋の龍田姫(たつたひめ)に対する言葉です。
古くは「春の造化の神なり。かたちあるにあらず、天地の色をおりなすをかりに名づけたるなり」(1808(文化5)年、改正月令博物筌)にあります。
中国の考え方では、四方を四時に配すると東は春に当たるので、奈良の都の東にあたる地にこの名前があり、佐保山、佐保川などが歌枕とされました。
この句の砧(きぬた)は、秋の季語。衣板(きぬいた)の約で、槌(つち)で布を打ちやわらげてつやを出すのに用いる木または石の台のことです。想像上の佐保姫は、衣を着て一体誰と春の野山を遊ぶのでしょうか。
作者ほしの・さいちの紹介は、2008年10月17日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)
・ロシアのウラル地方への隕石衝突は、大気圏に突入したことで隕石の被害が少なくてすんだという皮肉な現象ですね。

投稿者 m-staff : 2013年02月17日 09:15

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