[2013年02月22日]

鉛筆を落せば立ちぬ春の土

高浜虚子(1874~1959)

春の土が春の季語。土恋し、土現る、土匂う、土の春も同意の季語です。
春になって、土の凍っている状態からゆるんで、草が萌えてくるようになると、さあ、春になってきたと言う気持ちになります。土に触ってその感触を楽しんで土いじりをすることも多くなりますね。特に、雪に閉じ込められていた北国では、いっそうこの気持ちが強くなります。
この句は、ふと落とした鉛筆が土に刺さって立ったというところに春の土らしいうるおいのある思いを詠いあげています。鉛筆の土に立ったというその一点に集中してみた作者の感動は、春の土以外のものからは生れないと思われます。
この頃は、鉛筆よりもシャープペンシル使うことが多くなりましたが。
作者たかはま・きょしの紹介は、2005年1月7日を参照。
(出典:角川春樹編「合本現代俳句歳時記」、2004年刊)
・青森市八甲田山の近くの酸ヶ湯で515センチの積雪。気の遠くなるような高さまで雪が降りました。札幌は平年の2倍の170センチ。春が待ち遠しい気持ちがよくわかります。

投稿者 m-staff : 2013年02月22日 09:43

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