[2013年03月12日]

いかなごが烏の嘴に生きてをり

星野立子(1903~84)


いかなご(鮊子)が春の季語。こうなご、かますご、かますじゃこ、鮊子舟、鮊子干すも同意の季語です。
毎年、明石に住んでいる連れ合いの友だちから「いかなごのくぎ煮」を送ってくれます。これを食べると、ああ春が来たなと感じます。
いかなごは、関東では小女魚(こうなご)と呼ばれています。体長20~25センチの細長い魚で、銀白色をしています。日本の沿岸ばかりか、遠くアラスカ、カリフォルニアにまで分布しています。幼魚は3月ごろによく取れて干し魚になります。4月、5月ごろには瀬戸内海でよく取れて煮干になり、てんぷらの材料になります。佃煮などでよく知られた魚で、四国の讃岐ではこうなご醤油にして有名です。
この句は、実景でしょうか。からすがくちばしでこうなごをくわえて飛んでいると詠っています。次の句はそのときの風景です。
働けるいかなご舟の四人見ゆ  立子
作者ほしの・たつこの紹介は、2005年2月9日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)
・3・11、まさに日本列島は鎮魂の一色に染まりましたね。いつも通っている図書館は半旗でした。

投稿者 m-staff : 2013年03月12日 09:54

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