[2013年03月13日]

水取や五体投地の堂こだま

松瀬青々(1869~1937)

水取が春の季語。お水取、修二会、二月堂の行、お松明も同意の季語です。
お水取りは奈良・東大寺の二月堂で、国家安泰を祈願して行われる修二会(しゅにえ)の行事のひとつ。
3月1日から14日まで、11人の選ばれた連行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる僧が、五体投地(ごたいとうち)、走り、達陀(だつたん)などの法事を行います。なかでも13日の午前2時ごろから行われるお松明とお水取りには、多くの参詣人が集ります。籠松明を持った連行衆がお堂の回廊から落す火の粉を人々は厄除けとして競って拾います。その後、お水取りが行われます。呪師と、松明を持った連行衆がお堂の階段を降りて、良弁杉(ろうべんすぎ)の下の閼伽井屋(あかいや)で香水を汲み、それを本堂の須弥壇(しゅみだん)の壺に収めます。
この句は、五体投地の、僧が両膝、両肘、額を地につけて、呪師・仏像などを拝する儀式の声がこだまになってお堂に響いていると喝破しています。
作者やまだ・どぐうの紹介は、2012年1月6日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」河出文庫、1989年刊)
・13日午後4時40分掲載。連れ合いのパソコンがダウン。私のパソコンと無線LANで繋がっていますので「日めくり俳句」は大幅遅れ。

投稿者 m-staff : 2013年03月13日 16:43

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