[2013年03月20日]

天寒く花の遊べる真夜かな

飯田龍太(1920~2007)

花が春の季語。花盛り、花の陰、花の雲、花明り、花の宿、花の寺なども同意の季語です。
花とは伝統的に桜の花を言います。一般には花見と言えば桜に決まっていますが、俳句では特に春の花の代表として桜の花を指して言います。日本の花の美しさのシンボルとして、その言霊を宿すかのようにいつのころからか桜の花が、花の中をあらわすようになりました。
この句は、真夜中に何気なく見直してみると新鮮な感じに驚くことがあります。この句では作者は真の夜を感じています。そのような夜の空は深々として寒い「天」となりました。「天寒く」は、気温上の感じだけではないのです。花のいきいきと捉えられています。
同じ作者に次の句があります。
雪山のどこも動かず花匂ふ  龍太
甲州は山の国、確かに桜が咲いてもまだ山には雪が残っていますね。
今日は、春分の日。
作者いいだ・りゅうたの紹介は、2005年1月31日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)
・今日は墓参り。一族と言っても9人で相模原に集りました。

投稿者 m-staff : 2013年03月20日 22:09

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/4334