[2013年03月21日]

連翹のひかりに遠く喪服干す

鷲谷七菜子

連翹(れんぎょう)が春の季語。いたちぐさ、いたちはぜも同意の季語です。
連翹の花盛りは明るく、いかにも春らしい風情がありますね。夜になってもはっきり見えて、おぼろ月夜にも楽しませてくれます。
中国原産のモクセイ科の落葉低木で高さは2メートルほど。3月ごろになると葉の出る前に、黄色、筒状の四弁の花をびっしりとつけます。枝は伸びて垂れ、土に着くと根を下ろすので、いたちぐさ、いたちはぜの名前があります。れんぎょうは、漢名の連翹を音読みしたものです。
この句は、明るく燦然と見える連翹の花の遠くにただ喪服を干しているとだけ詠っていますが、その喪服を着た哀しみと連翹の花盛りが絶妙に響きあっていますね。お彼岸のシーズンですので取り上げてみました。
作者わしたに・ななこの紹介は、2006年3月9日を参照。
(出典:佐川広治著「季語の花・春」TBSブリタニカ、2001年刊)
・昨日の墓参りの疲れが出てぼんやりしています。9人の移動は大変でした。

投稿者 m-staff : 2013年03月21日 12:03

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