[2013年03月23日]

春の塀歩く軽量の猫として

倉橋羊村

春の猫が春の季語。猫の恋、恋猫、猫の妻恋、猫の夫、猫の妻、浮かれ猫、戯れ猫、通ふ猫、猫の思ひ、猫さかる、猫の契り、孕み猫など多数の同意の季語があります。
猫の交尾期は年に4回ありますが、特に目立つのは春ですね。春に発情期になった猫は盛んに妻恋をして鳴きます。夜昼と鳴く、一匹の雌に数匹の雄が鳴いているのは、自然界の営みを表しているとはいえ哀れに感じます。食事も見向かずに幾日も家を空けて浮かれ歩く様子は毎年の風景ですね。今年は天候が不順ですので猫も戸惑っていることでしょう。
この句のように、子を産んで親猫は身軽になったと考えるのはあまりに人間的ということでしょうか。作者は「道元」の著書もあるように、「春の塀」は、仏教でいう恐ろしい火と水の二河にはさまれた細い一条の白い道と対比できます。
今日で彼岸明け。
作者くらはし・ようそんの紹介は、2006年7月21日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」講談社、1995年刊)
・センバツ初出場の北海道・遠軽高校を応援しています。相手は福島のいわき海星高校。どちらも勝たせたい、心境です。

投稿者 m-staff : 2013年03月23日 09:49

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