[2013年03月24日]

みな指になり風つかむ花辛夷

林 翔 (1914~2009)

花辛夷(はなこぶし)が春の季語。木筆、こぶしはじかみ、田打桜、幣辛夷も同意の季語です。
近くの幼稚園では、毎年、辛夷が咲いて目を楽しませてくれます。園児たちがその辛夷の下で走り回っている風景は、とても平和な感じがします。
モクレン科の落葉高木。日本各地の低地や低山の林に自生して、庭にも植えられています。高いものでは高さが20メートルになるものもあります。葉より先に10センチほどの白色の花をつけます。こぶしの名前は蕾の形が赤ん坊の拳の形に似ていることから付けられました。辛夷の蕾は日のあたっている方からほころび始めますので、蕾の先が開花期には北へ向きますので、早春の山では北の方角を知る目印になるといわれています。
この句は、その拳が開いて指になり、風をつかんでいる様子がうかがえますね。作者には子どもたちの姿が見えているようですね。
作者はやし・しょうの紹介は、2006年8月31日を参照。
(出典:角川春樹編「合本現代俳句歳時記」、2004年刊)
・本日発行の「増殖する俳句歳時記」の「ZouX322号」に拙句が掲載されています。ご覧ください。
http://zouhai.com/ZouX.html

投稿者 m-staff : 2013年03月24日 09:46

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/4340