[2013年03月28日]

蒲公英の乳管を月のぼりけり

磯貝碧蹄館(1924~2013)

蒲公英(たんぽぽ)が春の季語。鼓草、藤菜、蒲公英の絮も同意の季語です。
新聞報道によると、作者は3月24日に亡くなりました。89歳。中村草田男の師事し、1967年に俳人協会賞、74年に握手俳句会を創設しました。
「句の存在を屹立させるためには、物の奥を見通す目、あるいは物の置くからの目が必要だ」と説きました。
この句もまた、物の外側の姿かたちだけを見るだけではなく、本質を良くとらえています。乳管は、植物体内の細長い管を言います。蒲公英の乳管を月が上って行くという表現はまことに斬新映りますね。
作者いそがい・へきていかんの紹介は、2005年3月6日を参照。
(出典:阿部誠文著「輝ける俳人たち」邑書林、1996年刊)
・センバツで北海道の遠軽高校が大阪桐蔭に善戦中、思う存分力を発揮してください。勝てば奇跡に近い。

投稿者 m-staff : 2013年03月28日 10:13

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