[2013年03月30日]

誰をまつこころの奥や山ざくら

井上井月(1822~87)

山ざくらが春の季語。吉野桜も同意の季語です。
裏の武山にもあちらこちらに桜が咲いています。大島桜が多いようです。白くひっそりと固まって咲いている様子がとても綺麗に見えます。
山桜は、桜の一種で、大山桜、大島桜、江戸彼岸、深山桜、峯桜、犬桜、豆桜などと同じ品種に属します。しかし、俳句では山に咲いている桜を山ざくらと言っています。ただし、北日本では大山桜、伊豆では大島桜、高山は峯桜、富士山の周辺では豆桜が多く見られます。
この句は、山ざくらの実景をたくまずに素直に句に詠んでいます。作者のこころの奥の心象風景を語っているようですね。
作者いのうえ・せいげつは、新潟県長岡市の生まれ。元長岡藩士と言われていますが詳しいことはわかりません。江戸に出て放浪の末に、1852(嘉永5)年に長野県上伊那群で所不在の浮浪生活に入り、乞食井月と呼ばれました。酒飲みで無口、頼まれれば書をものにしました。俳句は文化文政の低迷を脱して近代の先駆をなしました。
(出典:多田道太郎著「おひるね歳時記」(筑摩書房、1993年刊)
・昨日は、東京湾から相模湾を一望できる近くの衣笠山公園に上り、花見をしながらアンパンを一個食べてきました。頂上の広場では「衣笠さくらまつり」が開かれていて綺麗どころ(?)が踊っていました。

投稿者 m-staff : 2013年03月30日 10:12

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