[2013年04月24日]

勿忘草日本の恋は黙って死ぬ

中村草田男(1901~83)

勿忘草(わすれなぐさ)が春の季語。わするな草、ミヨソティス、藍微塵も同意の季語です。
この花は、水辺に野生化しているものを見かけることがあります。それが一番この花にふさわしく感じられます。
ムラサキ科の多年草。高さは30センチほどで4月から5月にかけて、茎の先に藍色の小さな花を総状に開きます。園芸の上では1年草として栽培され、花壇や鉢に植えられます。ミヨソティスは、はつかねずみの耳の意味で、葉の形が似ているからです。
わすれなぐさの名前は「フォアゲット・ミー・ノット」の英語名から翻訳したもの。ドイツにはこの花をめぐる悲恋物語があります。好きな女性のためにこの花を採ろうとして足を滑らせて、河に落ちて溺れ死ぬ彼が最後に言った言葉です。
この句は、昔からの日本人の恋と死に焦点を当てています。恋は、ひそかなもので死ぬときも黙って死ぬのを美徳にしました。はるかに昔のことですね。
作者なかむら・くさたおの紹介は、2005年1月23日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」講談社、1995年刊)
・領土問題は、いずれの国の国民にとっても愛国心を試される辛い課題ですね。

投稿者 m-staff : 2013年04月24日 10:05

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