[2013年04月28日]

郁子咲いて夜明早まる垣根かな

小松崎爽青(1915~2003)

郁子(むべ)が春の季語。うべの花、野木瓜、常盤通草も同意の季語です。
この花は棚よりも垣根にさりげなく垂れているベルの形をした姿が印象的ですね。
アケビ科のつる性常緑樹。アケビと同じように蔓を伸ばしてほかの樹木に絡みつきます。山野に自生しますが、庭に植えて垣根に絡ませたりします。4月頃になると、葉のわきから総状花を出し、白い緑色の花をつけます。むべの名前はおおむべが転じたものと言います。おおむべは、朝廷への献上物のことで、暗紫色のアケビに似た果実を供物にしていました。
この句は、見たそのままでしょうね。郁子が咲くのは夜が早く明けるように見えると詠っています。垣根の向こうの人の生活はどのようなものなのでしょうか。
作者こまつざき・そうせいの紹介は、2005年9月29日を参照。
(出典:佐川広治著「季語の花・春」TBSブリタニカ、2001年刊)
・富士山が霞の中に浮んでいます。穏やかな日和です。連休2日目。

投稿者 m-staff : 2013年04月28日 09:48

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