[2013年04月29日]

まことより嘘が愉しや春灯

吉屋信子(1896~1973)

春灯(はるともし)が春の季語。春の燈(ひ)、春の燭(しょく)も同意の季語です。
春の夜の電燈は、あかるく、華やかに、室内を照らします。この頃は、蛍光灯やLEDが使われて以前の電燈よりもより室内が明るくなりましたね。春の電燈は、冬、秋、夏のそれよりも感じが異なって見えますね。
この句の前書きには、「机上執筆の或夜」とあり、一生懸命に執筆しているのは小説でしょうね。事実をそのままに書くのではなく、架空の人物や物語を真実らしく仮想している時間が愉しいといっています。華やぎさざめく春灯に、きっと夢見るような時なのでしょう。
作者は、小説が発表できない戦時下では、かなり熱心に句作をして「ホトトギス」に投句をしていたそうです。
今日は、昭和の日。2007(平成19)年から施行されました。
作者よしや・のぶこの紹介は、2006年1月3日を参照。
(出典:村上 護著「きょうの一句」新潮文庫、2005年刊)
・昨日は家族で近くの「太田和つつじヶ丘公園」へ出かけました。満開の燃えるような躑躅の海に浸りました。

投稿者 m-staff : 2013年04月29日 10:34

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