[2013年05月08日]

金雀枝や基督に抱かると思へ

石田波郷(1913~69)

金雀枝(えにしだ)が夏の季語。金雀花、金雀児も同意の季語です。
ベランダの鉢に、えにしだの黄色い小さな花が今を盛りと咲いています。
マメ科の落葉低木。南ヨーロッパの原産。初夏のひかりに応える明るい花で、にぎやかな花の代表選手ですね。5月から6月にかけて、黄金色の蝶のような形をした花を群がり咲かせます。花の色は黄色の他に、黄色に紅をぼかしたものや白色もあります。花の後にはマメさやを結び、枝に垂れ、熟すると赤くなります。この木は、聖母とキリストの居場所をヘロデ王の教えた木といわれ、キリスト教と縁の深い植物です。魔女の空飛ぶ箒は、えにしだの枝を束ねて作られているとされてもいます。
この句の作者は、びっしりと黄金色のえにしだの花に囲まれていて、まるで基督(キリスト)に抱かれているように見えるという幻想的な情景を浮かべています。作者の死生観が見えてくるようですね。
今日は、世界赤十字デー。
作者いしだ・はきょうの紹介は、2005年7月9日を参照。
(出典:青柳志解樹編「俳句の花・上巻」創元社、2008年刊)
・6日、ボクシングの世界戦でチャンピオンの内山高志は、強烈な左フック一発で相手をKO。相手の右わき腹、レバー、肝臓にダメージを与えました。久しぶりにボクサーの姿を見ました。

投稿者 m-staff : 2013年05月08日 09:50

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/4397